第4回受賞者 
Angus Young

本名:Angus McKinnon Young
1959/3/31 スコットランド・グラスゴー 生まれ

1973〜AC/DC


受賞アルバム If You Want Blood You've Got It 1978

私がAC/DCに出会ったのは意外と遅く、しかもそれはGuns N' Rosesの「EP」というライブアルバム(今は廃盤になっているらしい)に入っていた「WHOLE LOTTA ROSIE」のカバーがきっかでオリジナルに行きました。当時AC/DCは現在のボーカリストがとんでもないハイトーンの金キリ声の為「ヘビーメタルの代名詞」的なイメージが私の中にあり、ちょっと敬遠していた部分があったのですが、オリジナルを聴いてみたら先代のボーカリスト、ボン・スコットが唄っていて、全然イメージと違う純粋なリフ・ブギーロックでした。意外と私のような思い過ごしの人は多いと思われます。(逆もあるでしょうが・・・)
そして、決定打がライブビデオで観たアンガスの姿・・・・

アンガス・ヤングの魅力は、やはり言わずと知れたライブパフォーマンスです。とにかく動き回るその姿は40を過ぎた現在でも他の追随を許さないでしょう。そして忘れてならないのはヘッドバンキングの創始者である事。ただでさえクラクラしてしまうヘッドバンキングをギターを演奏しながら、しかも足踏みまでしながらやり続けるのですから、もう人間とは思えません。そしてダックウォーク、お決まりネタのストリップ劇場、寝転がってのバタバタ演奏、ボーカリストとの肩車など、とにかく観客を喜ばせる事に命を燃やします。ギタリストでなくても芸人だったら大成功間違いナシのショーマンシップ。
しかし、演奏のクオリティは絶対落とさずに・・・ココがポイントですね。ドリフターズも長い稽古や、加トちゃんの完璧な「酔っぱらい芸」「くしゃみ芸」などがあるから笑えるんであって・・・話しがずれました。いや、ずれてません。アンガスもあれだけ動いても演奏が完璧だから安心して楽しめるのです。
しかし、 普通にギターを弾いてきた人があそこまで動けば必ず演奏のクオリティは落ちるはずですがアンガスの場合は高いクオリティをキープしながら動き回る。という事は初めからああやってギターを弾いて来たとしか思えません。スタジオ録音でも動いているはず。多分、体を止めると指も動かなくなるでしょう。

あと、驚きなのが14才でデビュー!!半ズボンにネクタイ、帽子にランドセルといったスクールボーイスタイルは、小柄だからやっていたコスプレではなく、当時の生活スタイルそのものだったのです。
ここでまた重大な事実は、そのスタイルではなく、14才にして既にテクニック抜群!!という早熟ぶりでしょう。デビューアルバムのギターソロなど今と全く区別出来ないほど、ギタリストとして出来上がってます。デビュー当初、アンガスの技術が未熟だったら当然進歩していく訳であって、AC/DCが究極のマンネリと言われている事が、当時から土台はしっかり出来ていた事の証拠でしょう。

使用ギターはギブソンのSG(64年製と68年製の2本)です。SGしか弾きません。SGはその構造上、ヘッドが重い分、意外とバランスの悪いギターです。それであれだけハシャぐ訳です。確かに軽いギターなので動きやすいとは思いますが。音はレスポールより少し尖った感じですが、ギブソンなんで当然好み。エフェクターを全く掛けていないアンプ直の良い音です。

しかし、何で自分は背が高いんだと。。。当時一緒にやっていた小柄なボーカリストを本気で羨ましく思わせたのもアンガス・ヤングが居たからです。


おまけ(アンガス・アホ写真集)
   

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第3回受賞者
第5回受賞者