このバンドの存在を知ったのは、専門学校の頃(20歳)。当時、ブラックサバス/オジー・オズボーンと言った黒魔術系にとことんハマっていて、オジーバンドのギタリストだったザック・ワイルド(彼のギターフレーズ、音とも大好きだ)が、好きなバンドはレーナードスキナード、と言っているのを雑誌で見て、これは気になる、聴かなくてはと思う。しかし、学生なのでCDは優先順位をつけて慎重に買わなければ、という事で当然海とも山ともつかないレーナードは先送り。

その1年後に、レコード会社に勤めていたときに、何かのコンプリートアルバムに入っていたレーナードの「Sweet Home Alabama」を聴いて、うわ、かっこいい。ザックフレーズの根底に流れているモノを発見した(事実、全く同じフレーズもある)と思い、さっそく「Second Helping] 購入。聴けば聴くほどゾクゾクした。当時はまだ、ギターリフ小僧(ディストーション系)だったのと、その後訪れる、デッドの時代の中間だったので、レーナードのこの感じはたまらなかった。その後、サザンロックと言われているアルバムは色々買ったが、やっぱりレーナードよりカッコいいモノはない。

レーナードスキナードはアメリカ南部アラバマのバンド。南北戦争の時の南側の旗(サザンフラッグ)が彼等のトレードマークであるように、文字どおりサザンロック、南部を代表するバンド。

メンバーは色々入れ替わっているが、基本的に6〜7人編成(Vo,Dr,B,G,G,G,ky)でトリプルギター!!しかも2人はレスポールとファイアーバードのギブソンで固めているので、ギターの音に敏感だった当時、ダメな訳がない。

ロックです。聴く人によればハードロックになるかも。サザンロックの特徴としては、基本はカントリーに近いと思う。そこに乾いた空気と雨の多い南部地方独特の泥臭さが入った、ディストーションギターを入れたものが、サザンロック。とにかく男臭い。ライブになると女性コーラスを入れたりするが、とにかく男臭い。

5枚目のアルバム「Street Survivors」は1977年10月17日にリリースされた三日後、1977年10月20日午後6時42分、レーナード・スキナードを乗せた1947年型コンベア240ターボ・プロップ機は"不可抗力によるエンジンの不調"により燃料切れを起こし、ミシシッピ州マッコム付近の森林に墜落。その衝撃でロニー・ヴァン・ザント、スティーヴ・ゲインズ、キャシー・ゲインズ、アシスタント・ロード・マネージャーのディーン・キルパトリック、そして操縦士 、副操縦士が即死。そして1978年に解散。

その後弟のジョニー・ヴァンザンドを加えて1987再結成。再結成には色々とゴタゴタがあったようだが、声は兄貴そっくりだし、来日公演で観たレーナードのライブは僕のベストライブのひとつだ。

やっぱり、事故の前のレーナードがカッコいいと思うし、事故によりレーナードは終わりだと思う。でも再結成してくれたおかげで、ライブが観れたので再結成万歳。

ちなみにロニー・ヴァンザンドはサザンロックバンドと言われることが嫌だった(ここでは解りやすいので多用させてもらいました。ごめんロニー)。